Works

思い出深いお仕事をいくつかピックアップしておきます。自分でこのページを見るたびにある種の郷愁感を感じられるようにします。※結局全然追っつかず更新できておらず古いものばかり。


パッケージデザイン

ど新人の時に担当した業務で思い出深いです。広告というのはCMにしろグラフィックデザインにしろかなり短期間で使われなくなるものがほとんどですが、パッケージデザインは息が長く、お店で見るたびに感動したものです。僕はデザイナーでもアートディレクターでもないですがこういう仕事に携われることはうれしいものです。サランラップシリーズは何本かパッケージを担当しましたが、このコンパクト50というやつが僕が担当した最後だった気がします。食用品ラップの代名詞で他社製品も「サランラップ」と誤って言われるぐらいこの製品は強いです。初めてのCM撮影の立ち合いも配属2日目ぐらいあった竹下景子さん出演の「ピッとぴったりサランラップ」のCMでした。

これまたとっても思い出深い商品であるアロンアルフア。こちらもサランラップ同様にカテゴリー(瞬間接着剤)の代名詞です。こちらも全製品のパッケージデザインを統一コンセプトで改定する業務に携わりました。アロンアルフアの課題が一度使ったら使えなくなるというものでした。そこで針で穴をあける製品をクライアント側が開発し、我々の方では過去のイメージを変えずに、用途を明確化するということで用途のアイコン化を提案し実現しました。20種類ぐらいのデザインを担当しましたがこちらの速攻多用途がその針での穴あけの改善したものです。アロンアルフアのCMはガチで実証ができないと作れない(嘘みたいに見えるけど本当に着けている)ので科学実験の世界で非常に面白かったです。


経営支援

広告は企業のサービスの認知拡大や売り上げをあげるためのものですが、かなり純粋に企業を支援するために展開できるものだというのを知ったお仕事。それが経営難に陥っていた銚子電鉄を支援するものでした。原作者のさくま様や、イラストレーターの土居さんのお気持ちと、クライアントの思いが一致し実現したものです。よくあるラッピング電車は1週間という短期間で消えていく訳ですが、この桃鉄電車は結局数年間実際に走りました。中の椅子もキャラクターをあしらったものに変えるなどかなり凝った造りにし、多くの集客を実現しました。銚子電鉄の駅2つにはキャラクターの石造を設置しました。この石造を作るのにも四国の石屋さんのところに何度も出張してキャラクターのリアル感を追求しました。桃鉄のお仕事は青森の立佞武多にキャラクターねぷたを出したり、CM等に出演してもらった陣内智則さんや、ケンコバさん、バッファロー五郎さんや、野生爆弾さんなどとお仕事通じてご飯に行くなど仲良くしてもらってました。

夢がかなった時

ガキの頃に観て異様に映画にハマるきかっけとなったのは角川映画で最も興行成績が高かったのは「時をかける少女」でしたが、大林宣彦作品は全て観てました。ある時プレゼンでチャンスがあり見事に採用され、一緒にお仕事した思い出の仕事。初めて仕事で夢がかなった瞬間だったと思います。全盛期のビビアンスーちゃんもとっても素敵な人でした。そして最高だったのは商品が信じられない売れたこと。

人生最大のPR露出

担当する製品で記者発表を行うことになっていて、オリジナルの文章(エッセイ)を又吉さんに書いて頂き製品に作品を載せるという企画だったのですがその発表タイミングが「火花」で芥川賞受賞された直後だったこともあり、とんでもない人数のメディアが押し寄せ、大量のメディア露出がありました。費用対効果はうん十倍では収まらないものでした。

食わず嫌いが直った仕事

野球少年だった僕ですが、Jリーグ始まって久しいし、日韓ワールドカップなど盛り上がるタイミングを経験したのにも関わらずサッカーを生で観戦したことがありませんでした。仕事で戦略的な見地から地元密着型のスポーツを介したマーケティング提案を行い新潟を本拠にするアルビレックス新潟の協賛を担当企業様で実現しました。協賛企業の冠試合のアクティベーションを行うタイミングで初めて生で公式戦の試合を観た時は感動しました。ペナルティのワッキーとヒデと一緒にグラウンドを回ったことも思い出深いです。僕が担当外れてから暫くしてJ2に落ちてしまいましたがまた近い将来J1に戻ることを1ファンとして願っています。