コンテンツという調味料
ビジネスは難しく、大きな会社の傘の下にいても常に思っています。
ビジネスはゼロサムゲームとまでは多くの場合行きませんが、優勝劣敗はある程度のところで決まってきます。
一度負けのレッテルが貼られればそれを覆すのは極めて難しい。同業態における売上高順位(本来は利益が売上高より重視されるべきだが重要指標ではある)が大きく動くケースは上位企業の事業ポートフォリオ(商社では資源に重きを置くとたまにある)の問題や、新規参入会社の躍進(広告業においてはサイバーエージェントなどのネット代理店の躍進のケース)による場合はありますが、過去からの取引先のポートフォリオによりなかなか起こり辛いのが実施です。
昔、仕事で経営が危ないと言われた銚子電鉄を担当するスポンサーと原作者のお力で支援したことがあります。
観光客を誘致しない限り存続が危ぶまれた同電鉄と、桃太郎電鉄を組み合わせ、『桃鉄』電車を運行するという企画です。よくあるラッピング電車に近いのですが、千葉県庁と折衝するなどして短期的なものでなく数年に渡り走り続けることとなった桃鉄電車。具体的な数値は追っていませんがかなり売上に寄与したものと思います。今のようにSNSが発達してなく、ブログやホームページをごく限られた人がやっていた時代なので拡散効果は少なかったのです。
で、今まさにとある事情により大井川鉄道に乗っています。大井川鉄道は夏場にトーマス列車を走らせており、抽選で当選しないと乗れない大人気電車になっています。
子供と出かける場所を口コミ以外で調べる場合はネット検索が主になりますが、子供の遊び場関連でもかなり上位に来ているようです。インスタ生えもするフォトジェニックなエンターテインメントです。
こうした既存のものに何かを足すやり方は時として、時代の背景や文脈(インスタやツイッターの興隆など)も手伝って爆発的な効果を発揮します。トーマスの場合はロイヤリティ凄そうなので儲かっているかは表面上わかりませんけれど(銚子電鉄はロイヤリティフリーにしました)。
ビジネスは諦めたら終わりで起死回生のホームランアイデアがどこかに潜んでいると考えることが大事でだからこそ面白い。仮説が当たった時の快感は凄いです。まだ僕は特大ホームランを打ったことがありませんが夢見てます。
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