仕事の楽しさとお金の関係


今まさに、仕事のメールをするために急場的に喫茶店に入ったところです。

すると目の前に前の仕事の先輩が誰かと商談をしているようです。

僕と一緒の会社の時は博報堂のメディア買い付け会社(博報堂から分社化した)のテレビ局で某キー局を担当していた人なので営業かテレビ局の人と仕事の打ち合わせをしているのかなあと思ってしばらくみていたら、どうやら様子がおかしい。

あまりにも必死なセールスをしてるんです。

会話こそ微妙に聞こえるか聞こえないかぐらいで判読不能ですが。『これはもしや?』と思って名前で検索すてみたらやはり歩合型生保の営業になっていたようです。サイトによると所謂MDRTというセールスマンの勲章ホルダーでもありました。

広告業界は、その業界に行く人が比較的多いのです。仕事柄。社内のありとあらゆる部署と、仕事を進めて行く業界なので知り合いがとても多く営業して掛けやすいからだとおもいます。とくに今は保険に入らない人も多いので手垢の付いてないブルーオーシャンの場合も多いでしょう。古巣の後輩に一気に営業をかけて断わり辛い環境に追い込めます。まあ、どうせいつか入るのだからと。

この歩合型セールスって成績が良くてもなかなか続かないと聞きます。お金が非常に良くても精神的に辛いのでしょう。友達、知り合い片っ端から潰して行く訳で、バカじゃなければ相手が歩合型保険外交をネズミ講的に捉えてるケースがあることも分かりながらやる訳ですから。様々な会で『物売りや保険のセールスはお断り』という文字が案内に刻まれてるのをよく見ますよね。

僕の周りにも続かなかった人が結構います。
きっと生活が困窮している人がやる場合と、そうでなくて金持ちになりたいからやる人で継続率はかなり違うんじゃないかって気もします。

そして最大の精神的辛さは(想像かなり入ってますが僕自身セールスを何度も受けているのでそんなにズレて無いはず)同じことを毎日何度も繰り返すことでしょう。

年齢や家族構成、職業、年収などの事情によりカスタマイズはありつつも、セールスの最適化のためと、成約率高めるためにある程度セールストークや、説明資料、間合いなどをフォーマット化するのが仕事の要諦となるでしょう。

よく言いますが流れ作業でら同じことを繰り返すのが辛いと言われる中で根本はそれに近い仕事っていうのはお金が良くても僕には厳しいです。成約率を高める飽くなき探求が、仕事のクリエイティビティになるのでしょう。僕には何となく面白くは無さそう。余計なお世話ですが。

世の中で人気ある仕事というのは、仕事が楽しそうで、お金も世の中一般からみてかなり良いものという気がします。あくまでも楽しさと、やりがいはイメージとしてですが、商社やテレビ局などが人気なのはその感覚的なものと思われます。でもその感覚ってかなり大事な事です。

こんなこと長々と書いてますが、先輩のセールスは僕のいる1時間より前から始まってますがまだ終わっておりません。

東京ぎりぎり通信

芸能、マーケティング、メディア関連、インターネット関連、カルチャー(特に東京)関連、就活関連が専門分野。 世の中のいろんなことをギリギリなところまで語ってまいります。

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