人は飽きっぽい生き物なのか
日経電子版にこんな記事(←クリック)ありました。ちなみに私は有料会員であるので中身まで見られますが、超丸めて要約すれば(有料サービスのため引用できない)、
10代はフェイスブック離れが特に激しく、逆にツイッターの利用が増えている。
というもの。
公開情報となっている総務省の調査(7月公表)によれば、
- 20代のフェイスブック利用率が前年比6%ダウンの55%
- ツイッターの利用は5%アップの60%
- インスタグラムがに10~30代の女性の支持を得ている
ということでした。
1と3は感覚的にも腹落ちし易い内容ですが、2はその世代にいないとなかなか感覚的に捉えられないものです。
さらに理解しづらいのが、フェイスブックやインスタが仲間内メディアとして活用している人が我々世代でも大半なので鍵を付ける所謂「鍵アカ」なのはわかりますが、若年層はツイッターを鍵アカとして使っているというものです。
僕もツイッターの超ヘビーユーザーなので全体像をユーザー視点で理解しているのですが、基本的にはツイッターは仲間内とのやり取りというSNSという思想で設計されたサービスではなく、情報を広げるためのメディアなので匿名で運用したとしても、オープンにするメディアでありましたが、ユーザーの提供側の理解を超えてサービスが伸びている、そんな感じでしょう。
インターネットのサービスを見ると、こういった現象は極めて多く、僕もサービス初日に会員となったmixiは日本で時代の寵児となりましたが、とうの昔にSNSとしては死にメディアとなっていて、彼らも所謂事業のピボット(コア事業の転換)をしてソーシャルゲームなどで利益をあげています。
そうやって考えると、4マスといわれる新聞、テレビ、ラジオ、雑誌というビジネスはこれだけの時代を生き続けていることが凄いなあと思います。
数字だけを追えば、右肩下がりになっているといっても、その中で大手メディアはまだまだ利益を出しています。会社によっては過去最高益なんていう会社もあります。
つまりメディアの形態がなんであっても、継続的にユーザーに利用される努力を続ければ企業はゴーイングコンサーンするというものです。
とはいえ、よく言われるようにそのメディア達には陰りが見えてきているのも事実。
もしかしたら統合なんてこともどんどん進むなどがあり得る訳ですが、インターネットの世界の人と既存メディアなんてい言われる4マスメディアがより近い存在にどんどんなってきていて、相乗効果でV字業績になるってことも十二分にあり得るので、経営判断が今まで以上に重要になってくるでしょう。
そして一番大事なことは、インターネット業界では当たり前とも言えるオープン(ソース)やプラットフォーム化ということも意識しなければいけないでしょう。
テレビの世界では、脚本家、原作者、出演者(芸能事務所)(構成)作家、ナレーター、デザイナー、美術他などかかわる人や、そのクライテリア(大物度合い)によってオープンにしづらいものが非常に多いのです。特に過去のインターネットがほぼなかった時代においては、そういったことを前提にしてないため、現在のSVOD(購読型ビデオオンデマンド)と言われるオンライン配信ビジネスでは一軒一軒権利者に交渉してつぶしている状態でご担当者のその苦労と苦悩はすさまじいでしょう。
実は既存メディアと言われる業界の強さと弱さは、
(弱さ)過去のキラーコンテンツをはじめとしたアーよカイブの複雑な権利による身動きの取り辛さ
(弱さ)キラーコンテンツの保有や、有力者(芸能、作家など)との脈々と引き継がれた業務を通じた人脈
ということに尽きるかもしれません。
そこがクリアされれば本当に強くなれます。
僕は既存メディアとインターネットの橋渡しが本当はしたいんですよね。ネットとメディアの融合って言葉をホリエモンがしてましたが、今こそ市場が整ったのではないかと。
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